フリーランスが単価の安いライティング(記事の作成)を受けてはいけない理由

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ライティングの仕事は時給制ではなく、1文字1円や2円、1記事で1万円など、文字数や記事の数に応じて単価が決められることが一般的です。
中には1文字0.1円~0.3円といった極端に安い単価の仕事が紛れることがありますが、安易にこういった仕事を受けてはいけない理由を説明していきます。

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フリーランスが単価の安いライティング(記事の作成)を受けてはいけない理由

自分自身の時間を無駄にしてしまう

文章の内容を考えて、1文字を打つまでにかかる時間は、単価が安かろうが高かろうが全く変わりません。
仮に10分間で500文字を入力できる人の場合、文字単価1円で仕事を受ければ時給3,000円の計算になりますが、文字単価0.1円では時給500円にしかならない訳です。
文字単価が安い仕事をしている間に別の条件が良い案件が登場し、これを逃してしまうと、大きな損をしてしまいます。

ライティングには想像以上の集中力を消耗しますから、疲れてしまって後から見つけた高単価の仕事に手を付けられなくなってしまう恐れもあります。
仕事が少ないときは、つい安くても仕事を受けようと考えてしまいがちですが、安すぎる仕事は受けないというルールを作り、良い仕事に備えることも重要です。

今後、単価が上がる見込みが少ない

1文字の単価を極端に安く設定しているクライアントの場合、ライティングという仕事そのものを軽視している可能性が高いと考えて構いません。
中には数打てば当たる感覚で、条件が劣悪であることを自覚した上で、足元を見ながらライターを募集するクライアントもいます。
こういったクライアントと付き合いを持ち、評価されたとしても、その後の昇給に繋げられる確率は非常に低いと言わざるを得ません。

私自身も駆け出しの頃は、文字単価0.1~0.3円スタートで、定期的な依頼を行ってからは昇給を約束するというクライアントと仕事をした経験が何度もあります
しかし昇給後も文字単価0.5円で頭打ちとなり、しかも無料でフリー素材の掲載を要求されたり、何度も修正のディレクションを受けたりすることになりました。

単価が高い仕事であれば時給換算で好条件になることもありますが、安い文字単価でいつの間にか当初は伝えられていなかった仕事を要求されることは意外と多いものです。
仕事を終えた後に計算してみると、時給で見れば400~500円にしかならなかったという問題も何度となく経験してきました
その上で私が導き出したのは「ライティングの技術を極端に安く見るクライアントとは関わらないほうが良い」という結論です。

業界全体の単価が下がってしまう

安い文字単価で仕事を受ける人が多くなってしまうと、クライアントは1文字0.5円以下という金額が「適正価格」だと思い込んでしまいます
クライアントはなるべく安く記事を作れるに越したことが無いのですから、それまで高単価で発注をかけていたクライアントも、文字単価を下げるというのが自然な流れです。
結果としてライティングという業界や仕事そのものの価値が下がり、適正価格以上の仕事がどんどん減ってしまうという悪循環に陥ってしまうことになります。

「自分の技術ならこの程度だろう」「私はこれくらい貰えればそれで良い」といった気持ちで安い仕事を受けていると、ライターの価値は下がり続けていきます。
最終的には自分の首をさらに絞めてしまうことになるので、条件の悪い仕事は極力避けたほうが良いと考えるべきなのです。

単発で実績作りが目的の仕事なら割り切っても構わない

単価が安くても、記名記事としてネット上で公開されたり、雑誌などに掲載されたりする見込みのある仕事であれば、お金のことは割り切って受けてみても良いでしょう。
例え高単価の仕事だとしても、記名記事のような実績として利用できる仕事に恵まれる可能性は決して多くありません。
実績に繋がる仕事であれば、将来高額な仕事を確保するための布石として記事を利用できるので、修行のつもりで仕事を受けるというのも一つの手です。

また、自分自身でどうしてもやってみたいと思えるような内容の仕事があったという場合にも、気分転換を兼ねて仕事を受けてみても構いません。
ライティングは頭を回転させる仕事なので、不慣れなジャンルの仕事を受けると、下調べも含めて500文字を打ち込むのに30分以上の時間を費やしてしまう場合もあります。
しかし慣れているジャンルの仕事なら、スラスラと文章を書けるはずですし、結果として文字単価が高い仕事よりも効率よく稼げるという可能性すら眠っているのです。

まとめ

文字単価が安い仕事を受けると、自分自身の時間を無駄にしてしまうばかりか、ライティングという職業そのものの価値を下げてしまい、最終的に自分の首を絞めてしまいます。
実績として今後利用できる場合や、好みのジャンルの記事の場合には低単価の仕事を受けても構いませんが、そうでない場合には極力仕事を断ることがおすすめです。

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sawaking

川崎フロンターレ(サッカー)と犬をこよなく愛するクリエイターです。 フリーランス(アートディレクションやコンサルタント)を15年続け、現在は恵比寿にある企業のメディア部門にてディレクターをしています。 企業に務めながらフリーランス時代の遺産を副収入にぬくぬくと生きています。 このブログは、基本的にフリーランスの仕事やアフィリエイトの運営・WordPressのカスタマイズ等について書いていこうと思います。
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